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おにき誠ブログ

持久戦の島•硫黄島

6月25日

2022年1月以来2回目の #硫黄島 訪問をしました。前回訪問時は不思議なことがたくさん起こりました。私が乗るマイクロバスの前を大きな鳥が先導したり、東京に帰って夕食をとる時に突然高熱が出て一口も食べられなくなったり、Facebookにアップした写真2枚が真っ黒になったりしたのです。これはたぶん日本に帰りたいという思いを持って亡くなった日本兵が私に何かを訴えているのだろうと、翌朝に #靖国神社 をお参りしました。

今回も公務による視察です。慰霊碑にも立ち寄るので、米•水•酒•塩などお供え物を持参しました。陸路 厚木基地まで行き、厚木からC-130Hに乗って1,200kmのフライトです。

先の大戦では硫黄島は日米激戦の地となりました。補給を断たれた日本は、弾も食糧も水も無い中での持久戦を強いられました。今回の訪問で、今も硫黄島は水不足に苦しんでいることを知りました。梅雨にも雨が降らず、基地の貯水率が下がり続けています。他の基地では海水淡水化装置で水が確保できるのですが、硫黄島は今も火山活動が活発で、土地が隆起したり水の硫黄分が強くて機械が頻繁に壊れます。現代の技術をもってしても硫黄島は生活するにも困難な島です。

今年硫黄島で日米共同訓練が行われ、訓練終了後に日米それぞれの慰霊碑を一緒に清掃したそうです。きれいに磨かれた銅板や、整頓された米兵のドッグタグなど、かつて激戦を繰り広げた両国は今では信頼できるパートナーとなっています。

#摺鉢山 の山頂には日の丸が掲げられ、日本に主権が取り戻されていることの有り難さを実感しました。先人が命を賭けて守ろうとしたものは何か?今を生きる私達はそのことを胸に、より良い日本を後世に残していかなければなりません。

この日は硫黄島に宿泊しました。夜は現地隊員の皆さんが懇親会を開いてくれました。硫黄島では海と空の隊員が合同で「島千鳥」という阿波踊りの連を作っており、サプライズで阿波踊りを披露してくれました。激戦の地だったからこそ、そこで働く隊員が明るいのはなによりだと思いました。

非常用糧食を試食

6月24日

昔も今も、戦いには補給と兵站が大事!というわけで、先日は十条の補給本部を視察したのですが、今日は非常時に自衛隊員が食べる非常用糧食を試食しました。

災害派遣において自衛隊員は被災者のために作った物を食べないことは有名ですが、それでは自衛隊員は何を食べているのでしょうか?その答えがこの非常用糧食です。昔は種類が少なかったり栄養が偏ってしまったりで長く食べ続けることが困難でした。しかし今では栄養バランスも良く、種類も豊富になっています。ウクライナに送ったメニューや、共同訓練をしている米豪軍に羨ましがられるメニューも現れているほどです。

長く兵站部門に携わっている上田陸幕副長の解説も充実していて、楽しく美味しくいただきました。

明日からはいよいよ、兵站に苦しんだ激戦地•硫黄島に行って来ます。

十条補給本部視察

6月19日

東京都北区十条に、日本防衛の補給拠点があります。陸海空それぞれが補給本部をここ十条に置いており、本部長は(陸•海•空)将になります。

今も昔も戦いにおいて必要不可欠なのは兵站であり補給です。ウクライナの反撃が停滞しているのは、弾薬が前線に届いていないことが原因です。弾も食糧も届かない中での防衛ほど残酷な状況はありません。海に囲まれた日本は「いかにして補給線を確保するか」が国の命運を握ります。

補給の重要性を痛感していた私は前任の防衛副大臣時代から十条視察を希望していましたが、ようやく叶いました。観て面白いものが置いてある訳ではありませんが、物品調達や契約作業の現場を観て、その大変さを理解しました。防衛予算が倍増しただけに調達の仕事量も倍増です。過度な負担とストレスを与えないよう現場をケアしたいと思います。

NZ首相を護衛艦に案内

6月18日

ニュージーランドのクリストファー•ラクソン首相が来日され、日本の護衛艦を視察したいということだったのでご案内させていただきました。搭乗してもらったのは、横須賀に停泊中の「もがみ型」護衛艦•くまのです。

ステルス性能や、掃海•機雷戦機能、100人未満の要員で動かせる省人性、曳航船無しで離岸できる操作性など、多機能•多用途の現代的な機材です。ラクソン首相も防衛装備にたいへん詳しく、具体的な質問がいくつも飛び交いました。

艦内視察後の会談では、公式の会談が始まる前にラグビーの話で盛り上がりました。私もラグビーをやっていたと話すと、首相もラグビーをやっていたとのことで、ポジションは同じウイングでした。

ニュージーランドとは今後さまざまな枠組みの条約を結び、防衛協力を進めていきます。自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、仲間の輪が広がっています。