
4月17日
今国会に提出する59本の法案のうち、未だに国会に送られていない最後の法案が年金制度改革法案です。今朝は自民党 厚生労働部会でこの法案の審査が行われました。
最近の若者は「自分達の世代は年金もらえない」と思っている人も少なくないようですが、今の日本の年金は「100年安心」を謳っており、定期的に長期の持続可能性を検証しています。そのため、物価が上昇した時も年金支出が増え過ぎないよう抑制する仕組み(マクロ経済スライド方式)が導入されています。しかし物価が上がっても年金が増えないと生活は苦しくなるので、今国会で「マクロ経済スライドは早期に終了しよう」という法案を出そうとしています。ただその過程で、基礎年金の財政を安定させるため厚生年金の積立金を基礎年金の給付に充てることになるので「厚生年金の流用だ!」と批判を浴びています。批判の多い法案なので、国会に提出すべきかどうか、自民党の中でも答えを出すのに難儀しています。
政府がやろうとしているのは、物価上昇に合わせて年金支給額を上げること、中長期で持続可能な年金制度を構築すること、なのです。堂々と国会に提出して、国民も巻き込んだ与野党の議論の中で結論を出すべきだ!と訴えました。
少数与党の今、与党だけで成立させられる法案はありません。野党の理解も得たものだけが成立するという状況です。であればなおさら、この法案の価値を野党にそして国民に訴え共有したいと思います。




