防衛予算とその財源 Q&A 〜その1
ロシアによるウクライナ侵攻や、北朝鮮の相次ぐミサイル発射、中国も経済力・軍事力を背景に他国の領土を取り上げるなど「力による現状変更」を進めています。これらの国々は核兵器も所有しており、海を挟んで日本と国境を接しています。
中国の軍事費は急増を続けており、東アジアにおいて中国の戦力はアメリカを凌ぎつつあります。アメリカの軍高官やシンクタンクには「中国は2027年(もしくはそれより早く)には台湾に侵攻する」という見方もあり、日本を取り巻く安全保障環境は急速に険しさを増しています。
ウクライナが襲われたのは「簡単に占領できる」とロシアから甘く見られていたからであり、日本を守るためには甘く見られないだけの防衛態勢を備えていることが必要です。「日本に危害を加えたら自分も大変な目に遭うぞ!」と思わせることが戦争を防ぐ抑止力になります。大事なのはこの「抑止力」で、戦争をするためではなく、戦争にならないように防衛力を高めているのです。