友だち追加

YouTube Channel

卸売市場改革について

私の農林水産部会での発言が、22日の日本農業新聞に掲載されました。

規制改革推進会議が進める卸売市場の改革について、市場関係者の懸念の声が高まっています。
昨今のあらゆる改革に見られる傾向ですが、悪い部分ばかりをあげつらって(各論の話)組織や制度そのものが否定されます(総論の話)。

しかしその組織も制度も、もともとなんらかの大事な役割を果たすために存在していたものです。
卸売市場で言えば、少量多品種の品物に価格をつけて消費者に届ける機能や、生産者の品物がロスなく買い取ってもらえる機能、圧倒的に強い仕入れ先から生産者を守る機能もあります。

これらの価値を理解せずに一方的に悪いところばかり取り上げ組織解体すれば、そもそも市場が果たすべき価値を損なうこととなります。
組織にも規制にも、そもそもの意義があります。
何が守られるべき価値なのかを理解せずに改革することは、単なる破壊になりかねません。

「保守するために改革する」エドマンド・バークの言葉にこそ、保守と改革の意味が込められていると感じています。