
8月10日
城南区 #堤公民館 で開催された平和学習に、東京のパプア・ニューギニア大使館からマグダレーン•モイへ公使がお越しになりました。公使は広島•長崎の平和式典に参加されたその足で福岡入りされました。かつてパプア・ニューギニアに住んでいた五十嵐夫妻との交流から、堤公民館にお招きすることができました。


通訳を務めたのは元堤小学校教諭の長野誠さんでした。長野さんのお父様が戦争中にパプア・ニューギニアに行ったことから、通訳を引き受けていただくことになりました。
今年はパプア・ニューギニア建国50年、そして堤公民館も50周年にあたるそうです。日本とパプア・ニューギニアは互いに友好を深め、平和と復興の道のりを歩んできました。
大戦中、日本軍は20万とも言われる兵をパプア・ニューギニアに送り、そのうち9割近くの方が餓えやマラリア、戦闘で亡くなりました。公使と参加者による質疑応答によれば、パプア・ニューギニアの方々は、傷ついた日本兵オーストラリア兵を運んで治療してくれていたそうです。日本側の質疑者には「日本は悪いことをした!」と言う論調の方もおられましたが、パプア・ニューギニア側の受け止めはそうでもなかった印象でした。高射砲部隊で従軍した長野さんのお父様は帰国後多くを語らなかったそうですが「俺は悪いことは一つもしとらんぜ」とだけ語ったそうです。私は縁あってペリリュー島(パラオ)、ガダルカナル島(ソロモン諸島)を慰霊訪問しましたが、遠く感じていたパプア・ニューギニアがぐっと近づいてきた気がします。
あらためて平和について考える良い機会になりました。講演後、モイへ公使にご挨拶し、再会を誓いました。













