岸田文雄政調会長を座長とする財政再建特命委員会が、毎週猛ピッチで議論を重ねています。
党内きっての財政再建派の私は、考えの異なる方とも積極的に意見交換を重ねています。
先週は「日本の未来を考える勉強会」にて経済学者の中野剛志先生と議論。
今週は財政再建特命委員会にて第一生命経済研究所の永濱利廣さんと議論。
お二人とも「自国建通貨は破綻しない」というご主張でした。
日銀が国債を引き受け続ければいいとおっしゃいます。
ここが私と考えが違う一番のポイントだと思います。
教科書通りに言えば、中央銀行の国債引き受けは、通貨の増発に歯止めがかからなくなり悪性のインフレを招くため【禁じ手】になっています。
それを危険と見るか大丈夫と見るかで、経済・財政政策は全く異なってきます。
「グローバル市場は、日本は既に財政ファイナンス(日銀の国債引き受けという禁じ手)を行なっていると見ている。
にもかかわらず、円は暴落していない。
円の強さはそんなにヤワじゃない!」というご意見。
今大丈夫なんだから今後も大丈夫という論法にも聞こえます。
政治家は国民の財産と暮らしに責任を持たなければなりません。
全てのリスクに対応するためにも、財政政策は冒険・実験をすべきではないと考えます。