1期4年の間、政党無所属で活動していた私ですが、2007年の5月に自民党に入りました。「私達は変化を望んで鬼木さんに投票したのに、なぜ自民党に行ったの? 残念です」という有権者のみなさまのお声をよくうかがいます。今回は「なぜ鬼木誠は自民党を選んだのか?」についてご説明したいと思います。

政党に所属したことも、自民党を選んだことも、民主党に行かなかったことにも全て理由があります。テレビ・新聞で毎日これほど叩かれ悪者になっている自民党にわざわざ行ったのは、確固たる自分の信念があってのことです。権力を志向して自民党に行ったのではない! ということをご理解いただきたいと思います。

また他人を悪く言うことはしたくないのですが、これを黙っていると本当の理由がご理解いただけないままなので、民主党に行かなかった理由も述べたいと思います。

二大政党の前に埋没した無所属議員

国政が小選挙区制となったことで、地方議会においても二大政党化が進んできました。2007年4月の統一地方選では、政党無所属議員の多くが落選の憂き目に遭いました。また議会活動においても、無所属議員の声は県政に反映されないという場面が多々ありました。

せっかく有権者のみなさまより預かったこの一議席、今後も活かしていくためには、選挙のうえでも議会活動で主張を実現していくうえでも、政党に所属したほうがいいと判断しました。

保守という立ち位置

政党に所属する場合、自分の思想・信条に合致する政党でなければいけません。立ち位置として「保守」の立場を堅持したいというのが私の考えでした。

政治でいう「保守」とは、日本の伝統的価値観を重んじる立場です。私達を育んでくれた祖先を敬い、故郷の風土・文化・歴史を愛し、道徳を取り戻そうという考え方です。旧態依然としたものを一切改革しないという意味ではなく、「良いものは守り、変えるべきは変える」という姿勢です。

自民党にはいろいろなご批判もありますが、保守政党・自民党の中で改革をしていくことが今の私がやっていく仕事だと考えています。

民主党ではいけない理由

私が民主党に行かなかった大きな理由は「民主党は保守政党とは言い難い」という点、そして「民主党のしがらみの方が改革できない」という判断があります。

民主党の一番の支持母体は、日教組や自治労といった公務員の労働組合です。

日教組は、いっさいの競争を排除した絶対平等主義(運動会の駆けっこで手をつないで横一列でゴールするなど)や、行き過ぎたジェンダーフリー(男女の完全な平等を題目に男女が同じ部屋で着替えるなど)といった教育をしてきました。これらは私の価値観とはまったく相容れません。

また自治労は国や県、市町村で働く公務員の労働組合です。「働きやすい労働環境を作る」という看板は格好いいのですが、その影でたくさんの働かない公務員を作り、守ってきました。年金データを入力する社会保険事務所が「パソコンは一日5千タッチまで」「45分働いたら15分休む」などといったルールを決めたのも労働組合です。

これらの組合の応援を受けて選挙に当選したらどうなるでしょうか? 彼らの要求を実現する政治をやっていけば、私は自分の信念に嘘をつくことになります。彼らの要求を拒めば、私は選挙応援してくれた彼らを裏切ることになります。これからさらなる公務員改革が必要な時期だからこそ、私は民主党ではいけないと思いました。

このように私は、自分の損得ではなく「国民のためにどうあるべきか?」「自分の思想・信条に照らしてどうあるべきか?」を突き詰めて答えを出しました。どうかご理解いただければ幸いです。

誰も言わない、言えないこと

民主党には、良くない(と私が思う)勢力がたくさん入り込んでいます。これまで政治的には主導権を持たなかった彼らが、二大政党の機に乗じて与党になろうとしています。

ひとつだけ例を挙げます。その昔、学生運動が華やかなりし頃、過激派という勢力がありました。彼らは国家の転覆を目指して武力革命をも肯定した人達で、ヘルメットをかぶり角材を持ち、国際テロ行為や仲間同士で死者が出るような抗争を繰り広げてきました。こうした思想や経歴を持つ人が国会議員となり政治の実権を握ろうとしているのは由々しき事態です。テレビも新聞も言わない事実ですが、私は勇気をもってみなさんに訴えたいと思います。