私は平成21年6月に、福岡県議会 文教委員会の副委員長に就任しました。福岡県の教育はたいへんな課題を抱えています。それは小中学生の学力の低さです。国語と算数(数学)の2教科でおこなわれた全国学力・学習状況調査では、平成21年度の全国順位は小学校42位、中学校37位という惨憺たる成績でした。これまでの2年間は警察委員会・副委員長として暴力団排除に取り組んできた私ですが、昨年からの2年間は文教委員会・副委員長として福岡県の学力向上に全力で取り組んでいきます!「福岡の未来を担う子供達の学力を、今後どうやって高めていくか」が今号のテーマです。

学力充実県、秋田の小学校を視察する鬼木誠
なぜ順位が低いのか?
福岡県内の学力には、大きな地域間格差があります。実は福岡市は、全国平均よりも高い成績です。ただ県内には極端に成績の低い地域があり、全体の平均点を下げているという実情があります。そこで県は、そうした地域に対して市町村単位で非常勤講師派遣などの重点的な強化をはかっているところです。
今後の取組み
まず県では、学力テストの結果を分析することから始めています。生徒はどこがわかっていないのか、教え方のどこに問題があるのか、それらを踏まえたうえで授業をどう改善していけばいいのかを具体的に学校へ指導します。県内6ヶ所の教育事務所に学力向上支援チームを設置し、市町村や学校への指導にあたります。授業改善のポイントを整理し、具体的な指導法について全校・全教員に配布します。
学力と生活態度との関係
今回の調査では、学力テストと並行して児童や学校への質問調査が行われました。これは生徒の家庭環境や生活態度を調べ、学力との相関関係を実証する試みです。例えば、毎朝ごはんを食べる子どもと食べない子ども、どちらが成績がいいかというデータを集め、「朝ごはんの習慣がある子どもは学力が高い」という相関関係を確かめます。正しい生活習慣が子どもの学力に直結していることが、この調査から立証されています。福岡県ではPTAと連携して「早寝・早起き・朝ごはん運動」として正しい生活習慣を推奨しています。これは、家庭の協力なくしては実現できないものです。
学力充実県に学ぶ
文教委員会では、年に一度の県外への視察地に、秋田県を選びました。秋田県は全国学力テストの成績が全国一位の県です。高学力の秘密がどこにあるのか、しっかり見てきました。少人数学級、習熟度別教育といったテクニカルな話のほかに、秋田県では家庭学習を重視していること、三世代同居率が高いことなどが目をひきました。「1年生は10分、2年生は20分、6年生は60分、学年の数だけ、おうちに帰ったら学校の復習をしましょう」という運動がありました。なんと、秋田県の教育スローガンは「早寝・早起き・朝ごはん・家庭学習」です。福岡県と「家庭学習」の分だけ差がついているのではないでしょうか? また、三世代の同居も子どもにいい影響を与えていると思われます。机に向かう習慣やしつけを身につけさせる家庭環境は子どもにとって大事なものです。
なぜ勉強するのか?
子どもが「なぜ勉強しなければならないのか?」ということを理解する動機づけも必要です。今は、大学を出ても「何をやりたいかわからない」という若者がたくさんいます。自分の人生をどう生きるのか?人は目標を見つけることで努力するようになるのです。大志を抱き、夢に向かって自ら努力する子どもを育成していかなければなりません。学校で、家庭で、地域で、次代を任せられるたくましい子どもを育てていきましょう!
外国人地方参政権付与に反対!——コラム「鬼が斬る」——
永住外国人に地方の参政権を与えようという法案が、民主党によって国会に提出されようとしています。私はこの法案に断固反対です。その理由は単純明快です。『参政権とはこの国をどうするかという決定権の行使であり、それは日本国と命運を共にする日本国民にのみ与えられるべき』だからです。「外国人も税金を払っている」という意見もありますが、税金を納めるのは社会資本や公共サービスの対価であり、主権の行使権を金で買うことはできません。地方の参政権なら国の利害に関わらないという人もいますが、そんなことはありません。地方が決めることにも基地や発電所の設置など、国全体の利益に関わることがたくさんあります。日本の行く末が、他の国に籍を置く人によって決められていっていいのでしょうか? この法案が成立していいのか、国民のみなさんには冷静に考えていただきたいと思います。

