原油の暴騰が私達の生活を直撃しています。これは、アメリカのサブプライムローン問題で株が信用を無くし、行き場を失った投資マネーが原油に流れたことから起こりました。一方、石油に代わるエネルギーの開発も世界の重要課題となっています。アメリカがトウモロコシを原料とするエタノールをバイオ燃料として利用しだしたためにトウモロコシの価格が上昇し、トウモロコシを作る目的で小麦畑をつぶしたために小麦の価格も急上昇しています。
平成18年度の日本の食糧自給率は39%(カロリーベース)という低水準です。世界では水と資源と食糧を奪い合う時代がやってきている中、日本が自前で生産できる食糧が4割しかないというのは、国にとって重大な問題です。今回のタイムズでは、私が議会で主張した食糧自給率アップ策について特集しました。
福岡県の食糧自給率
福岡県の県単独で見た食糧自給率は19%です。福岡は農業も盛んだと考えていた私にとって、この数字は驚きでした。これは福岡の農業が、都市部向けの収益性の高い園芸農業を得意としているからです。例えば八女茶やあまおう(いちご)蘭などの花は、カロリーが低いのです。
農業もひとつの経済活動です。高く売れるものを作るという農家の選択も当然のことだと言えます。
カロリーベースの自給率向上
私は平成20年5月議会の自民党県議団・代表質問において、県のカロリーベースの自給率向上を求めました。それに対して県は生産額ベースの自給率向上を目標数値にしているとの答えでした。しかしこれでは食糧自給率向上の本質的な解決とは言えません。経済の話と食糧の安全保障の話は別問題です。「世界で何が起こっても国民が食べていける!」このことを達成するためにはどうしたらいいのでしょう? そのための策もまた、私はこの代表質問で提言しました。
カロリーは米と肉類でアップする!
生きていくための高いカロリーが確保できる食糧とはどういうものでしょうか? それは穀類と肉類です。この二つの自給率を高めることが、カロリーベースの自給率向上の近道です。肉類の自給率が低いのは、トウモロコシなどの家畜用飼料を海外からの輸入に頼っていることが大きな要因です。家畜のエサを自給するためには? 食糧難に備えて米の生産を高めるためには? その両者を満たす方法が確立できれば、日本の食糧自給にとって画期的なことです。
田んぼが減っていく現状
食糧自給率を上げなければならないのに、国が米の生産を減らす減反政策を取るのはなぜでしょうか? それは、米が過剰に作られると米価が暴落し、米農家が食べていけなくなるからです。米農家を守るはずの政策で米農家が苦しみ田んぼが減っていく、そんな皮肉な現実があります。一度荒廃した田んぼは再び耕そうとしてもそう簡単にはよみがえりません。やはり田んぼは田んぼとして米を作っていなければいけないのです。
米を活用した飼料の開発!
私が議会で提案した「米と肉類の自給を高める秘策」とは、米を活用した飼料の開発です。人間が食べるには向かないが収穫量が抜群の米(飼料米)を家畜の飼料に回す実験が、東北地方で始まっています。この飼料米は、災害時には非常食として活用できる可能性もあります。また、稲を発酵させた稲発酵粗飼料も田んぼを活用した飼料増産策です。私は、この飼料米と稲発酵粗飼料を研究・推進することが急務であると、県議会で主張しました。まだまだコストの面で課題が残されていますが、県としても増産・研究を進めるという回答を得ました。
日本の食糧生産が向上するためには、農家が農業を続けることのできる経済的裏付けが必要です。「国民が食べていける農業」の実現のためには「農家が食べていける農政」が必要だと私は考えています。
道交法改正・自転車の危険運転に罰則
このところ福岡市民のみなさんから多く寄せられる苦情が「自転車運転のマナーの悪さ」についてです。信号を無視して交差点に飛び出す、携帯電話で通話やメールをしながらの運転、夜にライトを点灯しないなどなど、重大な事故につながりかねない問題ばかりです。自転車が関連する交通事故は全事故の2割を占めています。これらの是正のために平成十九年七月に道路交通法が改正され、自転車の危険運転や信号無視、無灯火、飲酒、二人乗りなどに対する罰則が明記されました。罰則があるからではなく、自分の身を守るためにも交通ルールやマナーを守りましょう。

