福岡県の財政状況!

 夕張市の財政破綻以来、国民の地方財政への関心・不安は高まってきています。はたして私達の住む自治体は大丈夫なのだろうか? そうした疑心が生じるのも無理からぬことです。国の借金は増え続ける、少子高齢化で国民負担は増加する、この国の将来を背負う世代はその重さに耐えていけるのでしょうか? 私は元銀行員として、また次代を担う世代の一人として、県の財政健全化を最重要テーマのひとつとして取り組んできました。今号では福岡県の財政の現状、そしてこれからどうなっていこうとしているのかをお伝えします。

ミッション! 借金を減らせ!

 福岡県の財政は長い間、借金の増加を続けてきました。平成3年には1兆円に満たなかった県債残高が、平成18年には2兆4千億円を超えています。この情況に危機感を持った私は、借金を減少させるためにはどうすべきかを議会において取りあげ続けてきました。その第一歩としてまず必要なのが「単年度の収支をプラスにする」ことです。収入と支出を比べて収入のほうが多いという状態にすることで、借金を減らすことができます。実に単純なことですが、これが「言うは易し、行うは難し」でした。国から来るお金は減る、福祉にかかるお金は増える、という厳しい情勢下での取り組みとなりました。

財政改革、大きな一歩

 県議として一期四年、私は予算・決算の議論のたびに「県の借金を減らす」ことを訴え続けてきました。その熱意は麻生知事にも伝わり、福岡県は平成22年度には借金を減少させるプランを発表しました。歳入の大幅な伸びが見込めない中での改革は、歳出の削減が中心となります。5年間で県職員を2500人削減するという人件費削減や、県有未利用地の売却、事務事業のコスト削減などの行財政改革を打ち出しました。

エッ!? 福岡県が赤字に!?

 9月のある新聞の見出しに「福岡県赤字転落の危機」という文字が躍りました。これを見て心配した県民のみなさんから、たくさんの問い合わせの電話が県庁にかかってきたそうです。「県の財政は破綻するのか?」「購入した県債はパーになるのか?」……ご安心ください。現状ではそのような心配はありません。新聞取材の中で県の担当者が「このまま何の財政改善策も実施しなければ、福岡も赤字になる可能性がある」と言った言葉尻を誇大に表現されたというのが実状です。財政危機を表明している自治体と異なり、公会計制度の定義上、福岡県は黒字を維持しています。

福岡県財政の市場での評価

 福岡の県債は現在市場において高い信用を誇っています。ムーディーズによる格付けではAa1、これは21あるランクの中で上から2番目の評価であり、自治体の債券の評価としては東京と並ぶ高さです。福岡県の借金がきちんと返済される確率は非常に高い、福岡県の財政は他の自治体と比べても健全であるということを示しています。またIR活動と言って、投資家の方々に対して県債の健全性や福岡という都市の将来性をアピールすることにも県は力を入れています。そのまんま知事さながら、麻生知事自らが先頭に立ってIR活動に取り組みました。

これからの課題

 県の借金が膨らんだ大きな原因は、ひとつは福祉負担の増大化であり、もうひとつは国全体の財政悪化です。国が地方に渡すお金(地方交付税)が削減されたり、お金を渡す替わりに「後で国が返してあげるから代わりに借金してて」と、県債を発行させられることが続いてきました(臨時財政対策債の発行)。県でできる財政再建の努力は、ギリギリのところまで進んでいます。国が今後の財政再建にどのような道筋をつけるのか、そして権限と財源の地方分権をどのように進めていくのかが、地方財政再建のポイントになっています。将来に不安を残さない財政改革にこれからもしっかり取り組んでまいります。

動物愛護について議会質問

 9月議会では動物愛護について質問しました。その背景としては、県内での動物虐待事案が頻発していることや、動物管理センターで動物が殺処分される件数が全国で最も多いことなどがあります。管理センターに持ち込まれる犬や猫のほとんどが飼い主によって捨てられた動物たちです。虐待も殺処分も、人間の心の問題が大きいと感じました。動物を商品として扱う売り手や、衝動的に購入し生命に責任を持たない買い手の風潮にも問題があります。日本では古くから自分より弱いものを決していじめないという美風や、全ての生命を慈しむ感情を伝統的に持っていました。ペットとすごす心豊かな生活のためには、飼い主のモラルや倫理観の向上が必要です。(質問内容や答弁はこちらをご覧ください)