視察」に分類された日記

文教委員会の視察二日目は、福岡県を襲ったゲリラ豪雨のため中止となった。

昨日から猛烈に降り続ける雨のため、各地で河川の氾濫や床上床下浸水が発生した。
文教委員会の所属議員の地元でも被害が相次ぎ、朝8時の時点で本日の視察全行程の中止を決定した。
JR行橋駅から北九州方面に向かう議員と、視察のバスに乗り福岡市へ向かう議員に別れる。

高速道路もストップしたため、下道で2時間以上かけて福岡へ。
市内の雨はかなり小降りになっていたが、昨年決壊した樋井川と那珂川を中心に被害調査を行なった。

6月の県政報告会でも説明したが、河川管理は県の重大な仕事の一つである。

今日から二日間の管内視察。

まずは福岡市中央区、須崎公園隣の県立美術館を視察。
この美術館は、もともと図書館だったものを途中から美術館として使いだしたものだ。そのため美術館としては使い勝手が悪いことも少なくない。
また老朽化も進み、建て替えが議論されて久しい施設でもある。
今期の文教委員会では初の訪問。美術品の保護・管理が困難な状況を、今村館長が必死で訴える姿が心に残った。

午後から田川市に移動し、福岡県立大学を視察。
春の入学式に、議長代理で挨拶に来て以来の訪問だ。
広大な敷地と社会ニーズに合わせた多様な学科が印象的だった。
看護士の就職が完全な売り手市場にあるらしく、今年の看護学科の就職率は100%を達成したそうだ。

翌日の行橋・みやこ視察に備え、行橋市内に宿泊。

9時半より石川県立美術館を視察。

福岡の県立美術館は建て替えが必要な状況であり、今後の県立美術館のあり方を検討しているところである。金沢は文化水準が高く、たくさんの美術館・博物館があることで有名だ。金沢21世紀美術館ができたことでどう住み分けているのか、なぜ県立の美術館を金沢市内に持ってきたのか(福岡では県立美術館を福岡市内にもってくることに、他地区からの反発がある)、など、様々な論点について質問させてもらった。

嶋崎館長さんは昭和34年から(つまり51年間も!)この美術館にいるという生き字引のような方。たいへん有意義な訪問だった。

11時半のサンダーバードにのり、大阪でのぞみに乗り換え。博多駅に帰り着いたのは17時半。

学力体力向上、郷土の先人を学ぶ教育、家庭環境と学力の相関関係、進学校の課外活動推進、県立大学のあり方、県立美術館のこれから......多くの課題を持って臨んだ3日間の視察、素晴らしく充実したものであった。

9時半からあわら市芦原小学校を訪問。

学力日本一の福井の義務教育現場、どんなに素晴らしいのだろうと期待して赴いた。ところが校長先生の第一声に驚く。「うちは温泉地なので家庭の事情が複雑な子も多い。300児童のうち70人が母子家庭である。特別なことをやっているわけではないが、基礎・基本は徹底して身につけさせている。」

冒頭に肩透かしを食らったが、そこからの話が良かった。漢字と計算のマスターテスト、全員が百点を目指す基礎の確認テスト、どんな環境の子にも基礎学力とたくましさを身につけさせようという気持ちが伝わってきた。

2年生の音楽の授業、教室を震わすほどの大声で歌う「翼をください」に、涙が出そうだった。僕達はこの無限の可能性を持つ小さな命を預かっているのだ!と、身震いした。

14時からは福井県立大学を見学。少子化で大学も淘汰の時代を迎える中、公立大学が公営でやる意味、アイデンティティーについて考えさせられた。空港と同じで、公立大学も景気がいい時代に全国に作られた。この御時世、「地域振興のための大学」では公営で生き残ってはいけない。「何のために県がやるのか?」目的と使命を明確にし、ぶれない軸を掲げることが必要だ。

明日の視察に向けて、金沢へバス移動。

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