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9時半より石川県立美術館を視察。

福岡の県立美術館は建て替えが必要な状況であり、今後の県立美術館のあり方を検討しているところである。金沢は文化水準が高く、たくさんの美術館・博物館があることで有名だ。金沢21世紀美術館ができたことでどう住み分けているのか、なぜ県立の美術館を金沢市内に持ってきたのか(福岡では県立美術館を福岡市内にもってくることに、他地区からの反発がある)、など、様々な論点について質問させてもらった。

嶋崎館長さんは昭和34年から(つまり51年間も!)この美術館にいるという生き字引のような方。たいへん有意義な訪問だった。

11時半のサンダーバードにのり、大阪でのぞみに乗り換え。博多駅に帰り着いたのは17時半。

学力体力向上、郷土の先人を学ぶ教育、家庭環境と学力の相関関係、進学校の課外活動推進、県立大学のあり方、県立美術館のこれから......多くの課題を持って臨んだ3日間の視察、素晴らしく充実したものであった。

9時半からあわら市芦原小学校を訪問。

学力日本一の福井の義務教育現場、どんなに素晴らしいのだろうと期待して赴いた。ところが校長先生の第一声に驚く。「うちは温泉地なので家庭の事情が複雑な子も多い。300児童のうち70人が母子家庭である。特別なことをやっているわけではないが、基礎・基本は徹底して身につけさせている。」

冒頭に肩透かしを食らったが、そこからの話が良かった。漢字と計算のマスターテスト、全員が百点を目指す基礎の確認テスト、どんな環境の子にも基礎学力とたくましさを身につけさせようという気持ちが伝わってきた。

2年生の音楽の授業、教室を震わすほどの大声で歌う「翼をください」に、涙が出そうだった。僕達はこの無限の可能性を持つ小さな命を預かっているのだ!と、身震いした。

14時からは福井県立大学を見学。少子化で大学も淘汰の時代を迎える中、公立大学が公営でやる意味、アイデンティティーについて考えさせられた。空港と同じで、公立大学も景気がいい時代に全国に作られた。この御時世、「地域振興のための大学」では公営で生き残ってはいけない。「何のために県がやるのか?」目的と使命を明確にし、ぶれない軸を掲げることが必要だ。

明日の視察に向けて、金沢へバス移動。

朝7時、福岡空港に集合。北九州の議員さんは4時起きでやって来た。ハードなスケジュールの視察の始まりだ。

9時15分、小松空港に到着。
10時半から福井市教育委員会を訪問。
郷土の偉人・橋本左内の生き方や著作「啓発録」を学ぶ授業や立志式、福井が学力体力日本一である秘訣について説明を受けた。

13時20分からは福井県立高志高校を訪問。
毎年東大合格者を出す進学校が、文武両道を推進する様子を視察した。

15時からは福井県立こども歴史文化館を見学。
もとは県立図書館だった建物を、知事が選挙公約としてこども歴史文化館に変えた。郷土の偉人やものづくりの達人を、楽しくわかりやすく学ぶ。また、郷土の先人・物理学者でノーベル賞の南部博士や、漢字研究の白川博士のことを学ぶコーナーがある。「郷土の偉人を学ぶことが地域への誇りと愛着になり、ひいては子供自身の自尊心につながる」という私の持論は、今日確信に変わった。

昨日は新千歳空港を視察後、富士山静岡空港へ飛んだ。
静岡に宿泊し、今日は朝から富士山静岡空港を視察。

この空港は今年の6月に開港した空港。
開港までには大変な苦労があった。民間の立木のために空港が供用開始できず、当時の知事が辞任するという事件が起こったのだ。

静岡・福岡間の直行便もあることから、福岡県の空港対策委員会としても見ておく必要があった。
JALの福岡便は、搭乗率が70%を下回ったら県がJALに支援金を支払うことになっている。今年は1億円近く支払うことになりかねないと、空港担当県職員は言っていた。

JALが撤退しかねない状況が懸念されているが、地元資本で設立されたFDA(フジドリームエアライン)が路線を引き継ぐだろうとのこと。地元が頑張る姿は、思わず応援したくなる。

これまで移動手段は新幹線がメインであった地域に空港ができたことで、地域の盛り上がりも感じられた。小学生の団体見学や、スズキ自動車の鈴木修会長も視察に来られていた。
鈴木会長には私の親友の静岡県議・大岡敏考くんがお世話になっているので挨拶をしたところ、「君のことは大岡くんから聞いてるよ」とのこと。親友をよろしく頼みますと言いに行ったところが、逆に私のほうが励まされてしまった。大岡くんはいつも私のことを陰で誉めていてくれる有難い友だ。

今回の空港視察、地域の振興や発展といった夢のある部分と、建設・維持コストや採算性といった夢ばかりではすまない現実をたくさん見せつけられた。

今後も福岡の空港行政は難しい判断を迫られるだろうが、先を見据えた責任ある判断をしたいものだ。

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