福岡県議会議員 おにき誠 公式ウェブサイト

ベトナム・カンボジア視察記(三日目)

カンボジア最終日、今日は昨日よりも生々しい形で戦争の残酷さ、悲惨さを目の当たりにする。朝からキリングフィールド(殺戮の戦場)と呼ばれる地へ向かった。内戦時、ポルポト派の大量虐殺により、この地では300万人とも言われる人々が亡くなった。内戦後しばらくはその無数の亡骸が荒れ野にさらされた。それらの遺骨を拾い集め、ガラス張りの慰霊塔に積み上げたのがこの地である。二度とこのような惨事がないよう祈り、視察団で献花を行う。その後「アキラの地雷博物館」に向かう。アキラとは現地人の名前である。彼は地雷撤去のボランティアや、地雷被害の障害児の面倒をみる活動をしている。そして地雷や内戦の悲惨さを世に知らしめるべく、小さな博物館を運営している。過去の資料だけでなく、今も苦しむ人を見てさらに心が痛む。昼食後空路ベトナムへ。到着後、ベトナム戦争の記録博物館へ向かう。日本のガイドブックには「戦争証跡博物館」とあるが、現地ガイドは「戦争犯罪博物館」と言う。民族同士の殺し合い、ベトコンゲリラの抵抗、それをあらゆる手段で徹底撃滅する米軍、枯れ葉剤による奇形児のホルマリン漬け……。これらが全て過去の事実であるならば、我々は目をそむけてはならない。事実を歪めず直視し、未来に向けて行動せねばばらない。ベトナム人ガイドの言葉が突き刺さる。「アメリカを憎んでいるか?とよく聞かれる。戦争の過去は憎いが、私達はアメリカを憎み続けてはいない。ベトナムの歴史は侵略との抵抗の歴史だ。古くは中国、フランス、そして日本、アメリカ……。戦いの中で忍耐と寛容を身につけた民族だ。憎み続けることはしない。しかし、平和を脅かす者があるならば、命を賭けて再び戦うだろう。」

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