今日から二日間の管内視察。

まずは福岡市中央区、須崎公園隣の県立美術館を視察。
この美術館は、もともと図書館だったものを途中から美術館として使いだしたものだ。そのため美術館としては使い勝手が悪いことも少なくない。
また老朽化も進み、建て替えが議論されて久しい施設でもある。
今期の文教委員会では初の訪問。美術品の保護・管理が困難な状況を、今村館長が必死で訴える姿が心に残った。

午後から田川市に移動し、福岡県立大学を視察。
春の入学式に、議長代理で挨拶に来て以来の訪問だ。
広大な敷地と社会ニーズに合わせた多様な学科が印象的だった。
看護士の就職が完全な売り手市場にあるらしく、今年の看護学科の就職率は100%を達成したそうだ。

翌日の行橋・みやこ視察に備え、行橋市内に宿泊。

まだ短い政治生活ではあるが、私が日々確信を強めているのは「左翼思想が戦後日本をガタガタにした」ということである。

左翼思想について、フランス革命以来の歴史を紐解き、社会主義の誕生、共産主義の進展、日本の学生運動と極左勢力、潜伏して天下をとった新左翼、という形で時系列を追って解説。

左翼勢力は、自由、平等、人権、平和、環境...誰にも否定できない価値を掲げ、合理化・単純化した理屈で伝統的な風習や秩序を破壊していった。
安保闘争を繰り広げたかつての極左過激派の学生達はいま大手メディアや民主党の中枢におり、ついに政権奪取に成功した。
民主党政権に参議院でも過半数を与えることは左翼勢力への白紙委任であり、日本という歴史ある国は致命的な打撃を受けかねないと警鐘を鳴らした。

参加者は12名であったが、「目からウロコが落ちた! もっと多くの人に聞かせたい!」と絶賛の声も。
これからも政治の真実を伝え続けていきたい。

9時半より石川県立美術館を視察。

福岡の県立美術館は建て替えが必要な状況であり、今後の県立美術館のあり方を検討しているところである。金沢は文化水準が高く、たくさんの美術館・博物館があることで有名だ。金沢21世紀美術館ができたことでどう住み分けているのか、なぜ県立の美術館を金沢市内に持ってきたのか(福岡では県立美術館を福岡市内にもってくることに、他地区からの反発がある)、など、様々な論点について質問させてもらった。

嶋崎館長さんは昭和34年から(つまり51年間も!)この美術館にいるという生き字引のような方。たいへん有意義な訪問だった。

11時半のサンダーバードにのり、大阪でのぞみに乗り換え。博多駅に帰り着いたのは17時半。

学力体力向上、郷土の先人を学ぶ教育、家庭環境と学力の相関関係、進学校の課外活動推進、県立大学のあり方、県立美術館のこれから......多くの課題を持って臨んだ3日間の視察、素晴らしく充実したものであった。

9時半からあわら市芦原小学校を訪問。

学力日本一の福井の義務教育現場、どんなに素晴らしいのだろうと期待して赴いた。ところが校長先生の第一声に驚く。「うちは温泉地なので家庭の事情が複雑な子も多い。300児童のうち70人が母子家庭である。特別なことをやっているわけではないが、基礎・基本は徹底して身につけさせている。」

冒頭に肩透かしを食らったが、そこからの話が良かった。漢字と計算のマスターテスト、全員が百点を目指す基礎の確認テスト、どんな環境の子にも基礎学力とたくましさを身につけさせようという気持ちが伝わってきた。

2年生の音楽の授業、教室を震わすほどの大声で歌う「翼をください」に、涙が出そうだった。僕達はこの無限の可能性を持つ小さな命を預かっているのだ!と、身震いした。

14時からは福井県立大学を見学。少子化で大学も淘汰の時代を迎える中、公立大学が公営でやる意味、アイデンティティーについて考えさせられた。空港と同じで、公立大学も景気がいい時代に全国に作られた。この御時世、「地域振興のための大学」では公営で生き残ってはいけない。「何のために県がやるのか?」目的と使命を明確にし、ぶれない軸を掲げることが必要だ。

明日の視察に向けて、金沢へバス移動。

朝7時、福岡空港に集合。北九州の議員さんは4時起きでやって来た。ハードなスケジュールの視察の始まりだ。

9時15分、小松空港に到着。
10時半から福井市教育委員会を訪問。
郷土の偉人・橋本左内の生き方や著作「啓発録」を学ぶ授業や立志式、福井が学力体力日本一である秘訣について説明を受けた。

13時20分からは福井県立高志高校を訪問。
毎年東大合格者を出す進学校が、文武両道を推進する様子を視察した。

15時からは福井県立こども歴史文化館を見学。
もとは県立図書館だった建物を、知事が選挙公約としてこども歴史文化館に変えた。郷土の偉人やものづくりの達人を、楽しくわかりやすく学ぶ。また、郷土の先人・物理学者でノーベル賞の南部博士や、漢字研究の白川博士のことを学ぶコーナーがある。「郷土の偉人を学ぶことが地域への誇りと愛着になり、ひいては子供自身の自尊心につながる」という私の持論は、今日確信に変わった。

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