私が政治の現場に立ってもう5年。その間痛切に感じてきたことがある。それは「政治家と有権者は車輪の両輪である」ということ。政治が良くなるのも悪くなるのも、その両者にかかっている。
政治家が善くあろうとしても、有権者が悪い要求をすれば政治は曲がっていく。有権者が善い政治を求めても、政治家が我欲に執着すれば政策は歪んでいく。政治家と有権者という車輪の両輪がともにまっすぐ進んでこそ、善い政治という目的に向かって国という車はまっすぐ進んで行く。
だから私は「善い政治家と善い有権者を育てる」ことを目的に当塾を設立した。それは言い換えれば「善きリーダーシップと善きフォロワーシップを学ぶ」ということでもある。リーダーシップの大切さが語られることはあっても、フォロワーシップの重要性が語られることは今までなかったのではないだろうか?しかし、善きリーダーのあり方があるとすれば、善きフォロワーのあり方もきっとあるはずである。民主主義において自ら選んだリーダーをまっすぐに育てる(フォローしていく)道が。
「リーダーが悪い」と言う前に、自分がフォロワーシップを果たしているのか顧みてほしい。全ては政治家が決めることと、諦めてはいないだろうか?「投票したい人がいない」。そう言って政治参加の権利を放棄する人もいる。国民の政治に対する諦めと無関心がますます政治を国民から遠ざけ、一部の利害関係者による政治が行われる要因となっている。
しかし私達には立候補する権利もあるし、この人を!という人物を選挙に出すこともできる。そして政治の場に送り込んだ自らの代表を、時に支え、時に叱咤することもできる。リーダーもしくはフォロワー、さまざまな形での国民の政治参加が民主主義を成熟させると私は考えている。その政治参加のあり方についても学ぶ場所でありたいと考えている。
また現在私が危惧することはメディアの偏向である。民主主義とは国民が主権を持つ政治形態であるが、その主導権を握るのがマスメディアであることに強い危機感を持っている。世論が恣意的な報道に左右されていること、その世論に政治が迎合していること、このままでは国が道を誤るのではとさえ感じる。
問題の本質を冷静に分析できる有権者と、自分の信念に基づいて行動できる政治家、ここでも両者がともに重要になってくる。政治の現場で繰り広げられている論点の本質を伝え、問題解決に向けて政治家と有権者が真剣に議論する場を持ちたいと思っている。
小さくてもよい。心ある仲間が集えばよい。
真に志ある人間一人がどれだけ重たいものか、私は十分に知っている。
自分の信じた道を、諦めることなく追求していきたい。
おにきまこと政治塾 塾長 鬼木誠